劇団四季 座席の選び方完全ガイド

観劇

劇団四季の公演を観るときの座席選びに迷っている方へ、
この記事では、劇団四季を観るときのおすすめ座席について解説します。

私は、劇団四季が好きで、回数は多くないですがこれまで様々な作品を繰り返し観てきました。
その経験から、劇団四季の座席選びについてお話しします。

結論から言いますと、初めて見る作品の場合はS2席(2階のS席)がおすすめです。
S2席はとても見やすいので、迷ったらとりあえずS2席を選んでよいと思います。
逆に、避けたほうがいい座席は、1階の壁寄りや前列です。
以下詳しく解説します。

なお、この記事は、初めて観劇する方にも読んでいただきたいと思って書いています。
そのため、重大なネタバレは避けたつもりです。
しかし、記事の構成上多少は内容に触れざるを得ないので、まっさらな状態で観劇したい方はご注意ください。
また、以下の記事には私の個人的な意見・感想がたくさん含まれています。
おすすめしたい座席は人によって違うと思いますので、座席選びの考え方のひとつとして捉えていただけると幸いです。

劇団四季の座席の種類

まず、劇団四季の座席の種類について説明します。知っている方は読み飛ばしてください。
公演や会場にもよりますが、S1席・A1席・S2席・A2席・B席・C席の5種類があります。
値段が高い順に、S席→A席→B席→C席となります。

1階の大部分はS1席で、壁寄りにA1席が設定されます。
2階席は、舞台に近い順にS2席→A2席→B席→C席となります。

初めて観る作品の場合

S2席を選べば失敗なし

初めて観る作品なら、まずは2階の前のほう、つまりS2席が断然おすすめです!
理由は以下のとおりです。

全体が見渡せる

2階席であれば、舞台全体を見渡すことができるので、作品内容が把握しやすいです。
舞台上の人や物の動きがよく見えますし、ダンスシーンや照明、プロジェクションマッピングなど舞台を広く使う演出も見やすいです。
作品によっては、舞台の床に工夫が凝らされていたり、舞台の上部を使った演出があったりするのですが、2階席であればそういった部分も見逃すことがありません。

視界が遮られず見えやすい

1階席だとどうしても前の人の頭が重なって舞台が見えづらいのですが、2階席ではそのようなことはほぼありません(前のめりになるマナー違反の人がいなけければまず大丈夫です)。
視界を遮るものがないので、作品を楽しむことに集中できます。

舞台から遠すぎない

2階席の後ろのほうだとさすがに遠くなり、見下ろす感じが強くなります。
しかし、2階席の前のほうなら、舞台との距離感がちょうどよいです。
劇団四季専用劇場は、舞台と客席との距離ができるだけ近くなるように設計されているそうです。
そのため、2階席前方であれば、舞台が遠いという感覚はあまりないです。
2階席の最前列に座ったときは、あまりの近さに思わず「ここは1階最前列か?!」と思ったほどです(後述しますが、実際の1階最前列は近すぎて見づらいです)。

例外はこの作品

以上のように、基本的にS2席をおすすめしますが、次の2作品だけは別です!

ライオンキング

この作品は、初めて観るなら絶対に1階の通路側がおすすめです!
通路を使った演出があるので、楽しめること間違いなしです。
2階席に座ってしまうと、この演出はほとんど見えません。

キャッツ

この作品は、1階席前方の通路ももはやステージの一部です。
ですので、1階席の通路側、できれば前のほうを選んでください。

通常、演劇でおすすめなのは正面から観られる座席ですが、キャッツに限っては正面から観ることにあまりこだわらなくていいと思います。
端のほうでも構わないので、とにかく「1階前方の通路側」を狙ってください!
そうすれば、よりキャッツの世界を楽しめるはずです。
(私は一度2階席から観たのですが、始まって数分で後悔しました…)

注意!初観劇で選んではいけない座席

逆に、初観劇で避けたほうがいい座席は以下2つです。

1階の壁寄りの座席

この位置だと、舞台を斜めから観ることになります。
そのため、シーンによっては見切れることがありますし、不自然な姿勢で観劇することになるので非常に疲れます。
ここしか空いていないなら別ですが、初めて観る作品なら特に避けたい座席です。

この位置の座席は「A1席」の設定になっていることが多いです。
私は一度、少しでもチケット代を抑えようと思ってA1席を選んだことがあったのですが、見事に見切れてしまい、袖から誰が登場したのかわからなくて一瞬話についていけなくなりました。
初めて観た作品だったのに、もったいないことをしたなと思っています。

舞台に近すぎる座席

意外かもしれませんが、舞台に近すぎる座席(具体的には1列目から5列目ぐらいまで)は初めての場合おすすめしません。
「近いほうが見やすいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが逆で、近すぎると見づらいです。

前のほうに座ると、舞台の高さがちょうど目線ぐらいか少し見上げるぐらいになります。
この角度はとても観づらく、首が疲れます。
そして、見える範囲が限られ、一度に舞台の全てを視界に入れることができません。
舞台の中央を見ていたときに、端で起こった重要なことを見逃してしまった…などという悲劇が起こりえます。

私は、幸運なことに何度か前列で観劇できたことがあります。
そのときに味わった迫力や臨場感は素晴らしいものでしたが、正直舞台はとても観づらく、初めての観劇がこの位置でなくてよかったなとも思いました。
舞台の近くを狙うなら、2回目以降がおすすめです。

2回目以降のおすすめ座席

以上のように、基本的に2階席をおすすめしますが、複数回観劇するなら違う座席位置から観るのも楽しいです。

いちどは1階席に座ってみる

最初に2階で観たなら、次は視点を変えて1階で観てみるのもおすすめです。
視点が変わることで、違った発見ができるかもしれません。

私はよく、初回は2階で観て次は1階で観るということをします。
視点が変わると感じ方が変わるので面白いですよ。

前列は迫力満点!

2回目以降なら、前のほうの席を狙うのもおすすめです!
最前列はなかなか難しいですが、2~3列目ぐらいなら、先行予約でうまく電話がつながれば取ることができます。
先ほど述べたように、決して見やすい席ではありませんが、迫力は本当にすごいです。

リピートするならコスパの良いB・C席

もし、何度も劇場に通うことができるなら、コスパの良いB席やC席もよいかと思います。
C席はS席の半額ほどで買うことができ、リピーターに人気ですぐに売り切れてしまうようです。
B席やC席は2階の後ろのほうになりますが、そこまで遠すぎることもなく、オペラグラスを使えば表情も十分見えます。

オペラグラスについては、この記事で解説しています。

特に2階席がおすすめの作品

私が観た中で、特に2階席がおすすめの作品を挙げてみました。

バック・トゥ・ザ・フューチャー

ダイナミックで迫力のある演出が多いので、2階席から観るのがちょうどよい距離感でした。
最後のシーンでは特に、2階席でよかったと思いました(これ以上書くとネタバレになるので詳細は避けます…。

初観劇レポートはこちらの記事に書きましたので、よかったら合わせてお読みください(一部ネタバレ含みます)。

ゴースト&レディ

舞台の床に、作中で登場するあるものが描かれています。
ラストシーンは、2階で観るととても美しいですよ。

なお、この作品は、一度は1階上手の通路側で観劇したい作品です。
一度観ればその理由がわかるはずです!
(ちなみに、私はずっとその位置を狙っていますが、いまだに実現していません)

オペラ座の怪人

作中ではシャンデリアが重要な役割を果たしますが、それを全て見届けることができるのが2階席です。
プロセニアムアーチ(舞台の額縁にあたる部分)の上部を使った演出もあり、それを見られるのも2階席の特権です。

アラジン

ダンスシーンが多いので、全体が見える2階席がおすすめです。
“A Whole New World” のシーンは、2階席のほうがきれいに見えると思います。

リトルマーメイド

海の中を泳ぐ表現でフライング装置が使われるのですが、その高さがちょうど2階席ぐらいになります。
床に映し出される照明がとてもきれいなので、ぜひ2階席で楽しんでほしい作品です。

まとめ

以上、劇団四季を観るときのおすすめ座席についてお話ししました。
読んでくださったみなさんが、素敵な観劇体験ができたなら嬉しいです。

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