先日、劇団四季ミュージカル「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以下BTTF)を初めて観劇しました!
この記事では、ほとんど前知識がないまま観劇した筆者が、ネタバレ含め率直な感想を述べます。
※以下、ネタバレあります。
観劇前
私は、劇団四季が公式に出している情報以外はなんの知識も仕入れずに、この作品を観劇しました。
知っていることといえば、メインキャラクターの名前と大まかなストーリーくらいです。
海外公演版のサウンドトラックは持っていますが、数回聞いたくらいで曲もほとんど覚えていない状態でした。
結果的に、まっさらな状態で観劇して大正解でした!
感想を一言で
まるで映画を見たような、アトラクションを体験したような感覚でした。
最新技術を駆使した舞台
最も印象に残ったのがこれです。
映像、音響、照明が俳優さんの演技と素晴らしく融合して、迫力満点の舞台に仕上がっていると思いました。
特にすごいと思ったのは以下2点です。
タイムトラベルのシーン
劇中、マーティーやドクがデロリアンに乗って時空を旅する場面が何度かあります。
舞台上を動くデロリアン、背景の映像、振動を感じるほどの音響の効果が合わさって、まるで私たち観客も一緒にタイムトラベルをしているかのような没入感でした。
今までにいくつものミュージカルを観てきましたが、このような感覚は初めてでした。
1985年に戻ろうとするシーン
物語の終盤、マーティーとドクが稲妻のエネルギーを使ってデロリアンを動かそうとするところです。
嵐の中、ドクが階段で時計台に上り、時計の前に立ってケーブルをつなぎ直すところは、映像の効果で本当に高いところにいるように見えてハラハラさせられました。
あまりの臨場感に、心の中で思わず「ドク頑張れ!」と叫んでいました。
ストーリーについて
手に汗握る展開
物語は、マーティーが直面する2つの課題「両親が恋に落ちるよう仕向ける」「1985年に戻る」を軸にして進んでいきます。
絶対に成功するはずだとわかっていながらも、次々と障壁が立ちはだかり、物語の展開を固唾をのんで見守っていました。
最後にはあらゆることがうまくいき、観客の期待を裏切らない爽快なエンディングだったと思います。
マーティーとドクの友情
ドクがちゃんとマーティーの手紙を読んでいて、事故を回避して再びマーティーの前に姿を現したときは心からほっとしました。
おそらく科学者は、「倫理的にこれ以上はやってはいけない」という線引きを自分の中に持っています。
ドクにとってのそれは、「未来のことをむやみに知ろうとしない」ことだったのだと思います。
それでもマーティーの必死の忠告を受け入れたところに、二人の絆を感じました。
劇場内や劇中に織り込まれた遊び心
劇場に入ればBTTFの世界
劇場に一歩入ると、壁にまでせり出したサーキットボードや場内を満たす電子音で、近未来の世界に飛び込んだようでした。
緞帳にはタイトルと観劇の注意事項が順番に映されるのですが、その注意事項に作品の要素が盛り込まれていて思わず笑いがこぼれました。
アナウンスの声も心なしか電子音っぽかったです。
ロビーのあちこちにはスピーカーが置かれていて、ロックスターに憧れるマーティーを思い出させました。
あちこちに散りばめられる四季ネタ
「百点カレー」「アルプ」など、劇中のあちことに劇団四季に関するワードが登場しました。
また、他の作品を彷彿とさせる台詞もあり、客席から笑い声が上がっていました。
劇団四季ファンにとっては嬉しい遊び心でした。
最後に驚きの仕掛けが…!
物語のラスト、ドクの「道はいらん!」の台詞に続いて、デロリアンが宙に浮きました。
ここまでは想定内でしたが、その後客席に向かって進んできて宙返りまでしたのは衝撃的でした。
そして幸運なことに、その日座っていたのは2階席の最前列でした。
つまり、二人が乗ったデロリアンがこちらに向かってきたのです…
初見がこの席で本当に良かったと思った瞬間でした。
キャスト
当日のキャストボードです。(興奮のせいかちょっとぶれてます;)

これまでに他の作品で観てきた俳優さんが多く、またこの作品で新たな一面が見られて楽しかったです。
気になったこと:爆音注意!
これまで書いてきたように、とても満足の観劇体験でしたが、ひとつだけ気になったことを…
ロビーにも注意書きがありましたが、けっこうな頻度で爆音が響きます。
床や座席が振動するほどで、音が衝撃のように感じられました。
また、音楽の音量もかなり大きめで、歌が聞き取りづらいところがありました。
次に観るときは、ライブ用の耳栓を準備していこうと思います。
さいごに
驚きと感動に満ちた初観劇でした。
元々原作映画を観たことがなかったので、それならいっそのこと予習せずに観てみようと思ってまっさらな状態行ったのですが、結果的に大正解でした!
素晴らしいエンターテインメント作品でした。
今回は、物語の展開についていくので精いっぱいだったので、次はもっと音楽やストーリーを味わいたいです。
それから、たくさん盛り込まれているであろう四季ネタに、いくつ気づけるか楽しみです。

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