毎日の食事作りを負担に感じている人、多いのではないでしょうか。
週末に作り置きをして、ワンパターンにならないように献立を考えて、毎日時間をかけて料理をして…そんなことに疲れていませんか。
この記事では、食事作りを大変だと思っている方へ、救世主となる1冊を紹介します。
稲垣えみ子『もうレシピ本はいらない』(2023年、幻冬舎文庫)
この本から学んだことは、
食事作りは頑張らなくていい
ということです。
料理とは生きるための手段なのだから、普段の食事はシンプルで十分、そしてそんな食事こそが一番おいしい、稲垣さんはそんなふうに述べています。
稲垣さんが本書で紹介している食事は、
メシ・汁・漬物
のワンパターン献立です。
それでも、
・旬の野菜を活用する
・シンプルな味付けにする
ことで、素材のうまみを生かすことができ、飽きることはないといいます。
このような考えに触れて、食事作りというものを楽に考えることができ、肩の荷が下りたように感じました。
以下、本書で紹介されている食事作りの工夫を紹介し、実際に食生活に取り入れてみた感想をお話しします。
『もうレシピ本はいらない』から学んだこと
著者の稲垣えみ子さんは、新聞社の仕事を辞めて自由な生活を手に入れました。
なぜ自由なのかというと料理ができたから、つまり自分の食べたいものを自分で作ることができたからだと言います。
そして、その料理もシンプルなもので十分、むしろ毎日の食事はシンプルが一番と説きます。
世の中の料理に対する風潮は「毎日ご馳走」か「料理をしない」の二極化していますが、そのどちらでもない第三の道を提示するためにこの本を書いたそうです。
料理=生きること
著者は、料理とは生きるための日々の行為だと言います。
毎日の食事は生きるために必要なもの、だからそんなに難しいことはしなくていいのです。
このシンプルな事実に気づくだけで、心が軽くなりませんか。
献立は「メシ・汁・漬物」のワンパターンでいい
著者の日々の食事は、「メシ・汁・漬物」のワンパターンです。
ご飯を炊いて、味噌汁を作って、漬物を切るだけなので超時短です。
それでも、とてもおいしいので飽きることはなく、毎回食事の時間を楽しみにしているそうです。
そんな著者の食卓を支えているのが、
・干し野菜
・ぬか漬け
・旬の野菜
です。
干し野菜を活用
著者は冷蔵庫を持っていないそうで、余った野菜は冷蔵庫にしまう代わりに、切ってざるに乗せてベランダに干しています。
そうすると、太陽が半分火を通してくれているので、料理の時短につながります。
干した野菜はうまみが凝縮されているので、お湯に干し野菜を入れて味噌を溶かせば、出汁など取らなくてもおいしい味噌汁ができます。
漬物はぬか漬けがおすすめ
漬物は塩漬けや味噌漬けなどさまざまな種類がありますが、著者はもっぱらぬか漬け派です。
理由は、ぬか床に漬けておくだけでいいので楽だから、とのことです。
ぬか床の管理が大変なのではと思われるかもしれませんが、毎日ぬか漬けを食べていれば必ずぬか床に触れるので、それが一番のお手入れになるといいます。
ぬか漬けは、そのまま食べるだけでなく料理にも使えます。
厚揚げと炒めたり、お好み焼きに入れたり、サラダにしたりと、アレンジは無限です。
旬の野菜は安くてうまい
著者の食卓に必ず登場するのが「旬の野菜」です。
旬の野菜は激安なのにうまい、だからお金をかけなくてもおいしいものが食べられると力説しています。
例えば、冬が旬の大根は、葉っぱつきの大きなものが1本100円などで売られています。
葉っぱは味噌汁の具に、根の部分は大根おろしにしたり、煮たりサラダにしたりといろいろな食べ方ができます。
このように、野菜はさまざまにアレンジできるので、献立はワンパターンでも内容はバリエーション豊かなものになります。
調味料や道具もシンプルでいい
献立だけでなく、著者の台所もとてもシンプルです。
調味料は最小限の「塩、しょうゆ、味噌」、設備はカセットコンロ1台、調理道具は厳選したものだけ持っています。
作れる料理が限られるのではという意見に対し、著者は、この道具で作れるものだけ作ればいいと主張します。
選択肢が減ると迷う余地がなくなり、食事作りがぐんと楽になったそうです。
食生活に取り入れてみた感想
著者の食生活について、みなさんはどう感じられたでしょうか。
私は、質素に見えて意外に豊かだなと感じました。
特に、食材そのものを味わうところが、大人の楽しみという感じがして憧れました。
私も食事作りを負担に感じることがあったので、この本を読んでできそうなことから真似をしてみました。
私は夫と二人暮らしで共働きです。
お米は食べないので、メシの代わりに「肉or魚・汁・漬物」にしてみました。
「今日のご飯何にしよう」から解放された
まず、献立を考えるストレスがなくなったことが大きかったです。
「肉or魚・汁・漬物」のパターンに当てはめると決めていれば、残るのは何の食材を使うかという問題だけです。
その食材にしても、旬のものを中心にすると決めていれば選ぶストレスが小さくなります。
ぬか漬けは最強
この本を読んで一番の収穫は、ぬか漬けに出会えたことかもしれません。
漬けておくだけで夕食の1品ができあがるのは素晴らしいですし、何よりおいしいです。
ぬか床の管理も、思った以上に簡単でした。
著者が言うように、毎日ぬか漬けを食べることを習慣にすれば自ずとぬか床に触れることになるので、ぬか床をダメにするようなことはありませんでした。
今では、ぬか漬けのない食生活は考えられなくなり、次のような記事を書くほど夢中になりました。
干し野菜はうまみたっぷり
干し野菜もやってみました。
ダイソーで野菜用のネットを買って、きのこや大根、玉ねぎなどを干してみました。
確かに、水分が飛んだ野菜にはうまみが凝縮されていて、味が濃厚でした。
すぐに火が通って、味も染みやすく、料理の時短につながりました。
ただ、以下の理由で、日々の食生活に取り入れるまではいきませんでした。
・昼間は誰も家にいないので、野菜を干しっぱなしにするのははばかられる
・夜露にあたるとカビが生えるので朝に干さないといけないが、忙しい朝に野菜を干す余裕はない
時間のある休日に、気が向いたらやっています。
シンプルな献立で十分
この食生活を実践してみて、日常の食事はシンプルなもので十分だと気づきました。
肉、魚、野菜それぞれにうまみがあるので、シンプルに調理するだけでおいしいです。
手の込んだ料理が食べたくなったら、特別な日に外で食べればいいのです。
「日常の食事」と「特別な日の食事」を分けて考えられるようになったのも、食事作りが楽になった要因だと思います。
現在のわが家の夕食については、こちらの記事に詳しく書きました。
まとめ
頑張らなくても、おいしいものが食べられる。
このことを教えてくれた稲垣さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
どうかこの本が、食事作りに悩む一人でも多くの人に届きますように。




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