観劇直後は、舞台の感動で胸がいっぱいです。
あの俳優さんのここがよかった、このナンバーが特に素晴らしかった、あの場面の舞台装置が好き…などなど、感想が尽きないことと思います。
でも、時間が経つにつれて、記憶はだんだん薄れていきます。
それってもったいないと思いませんか?
この記事では、観劇の感動をつなぎ止めておく手段のひとつとして、観劇ノートの作り方を紹介します。
「観劇の感想を記録したいけど、どうすればうまくまとめられる?」「どんなことを記録すればいい?」といった疑問にお答えします。
最近では、観劇記録のためのアプリもあるようですが、私は断然ノート派です。
ノートならいつでも取り出して見ることができ、手元に形として残ります。
帰宅してからゆっくりとノートに向き合って感想を書くのも、なかなかいい時間だと思います。
ノートは誰に見せるわけでもありませんので、細かいことでもマニアックなことでも、思ったことをそのまま書き連ねるだけでOKです。
保管方法に迷うキャスト表やチケットも、一緒に貼ってしまいましょう。
そうすれば、自分だけの立派な観劇ノートのできあがりです。
時間が経って読み返してみると、同じ作品でも感じることが全然違ったりして、なかなか面白いものです。
舞台を観た直後とは違った形で、あのときの感動がよみがえってきます。
さあ、ノートと筆記具を用意して、観劇ノートを作ってみましょう!
My観劇ノートの誕生まで
私は、社会人になって観劇を再開した2018年以降、観た舞台の感想はすべてノートに記録しています。
はじまりは、名古屋で観た「ノートルダムの鐘」でした。
あまりの感動で言葉も出ないぐらいで、でも感動したことだけは残しておきたくて、手帳に短く感想を書き留めました。
しかし、その後観劇回数を重ねていくうちに、舞台を観て考えることや感じることが増えてきて、もっと詳しく記録を残したいと思いました。
劇場でもらうキャスト表やチケットの半券もたまってきており、これらを上手に手元に残したいという思いもありました。
そこで、観劇の記録をつけるノートを作ることにしました。
ノートに感想や考察などを書き、キャスト表やチケットを貼りました。
すると感想を書くこと自体も楽しいと気づき、観劇後にノートをまとめるのが習慣になりました。
今では、感想を記録し終わってようやく「観劇を終えた」という気分になります。

ノートの書き方
では、実際にノートを書いてみましょう。
私は以下のように進めることが多いです。
キャスト表とチケットを持って帰る
キャスト表とチケットは、観劇記録をつけるうえで大切な資料となります。
キャスト表は、劇団四季の公演で配布されるもので、その日の出演者の名前が記載されています。
主要キャストだけでなく、アンサンブルも含めて全員の名前が載っています。
たいていキャストボードの近くに置いてあり、1人1枚限りで自由にもらって帰れます。
これをノートに貼っておけば、「この俳優さんは前に違う役で観たな」「前回公演でアンサンブルだったこの人が今回は主役かぁ」といった気づきがあり、見返したときに非常におもしろいです。
ちょっと困るのは、紙のキャスト表をもらえない公演です。
その場合は、キャストボードの写真を撮っておいて、ノートを書くときに主要キャストだけ手書きします。
チケットを保管する目的は、主に座席位置の記録のためです。
ノートにチケットを貼り、座席からの見え方を記録しておくと、次に座席を選ぶときの参考になります。
そして何より、チケットは観劇の記念になるものだと思っていますので、そういった意味でも大切に保管したいものです。
メモアプリに下書きをする
劇場を出たら、帰りの電車の中で感想の下書きをすることが多いです。
iPhoneのメモアプリに、感じたことや心に残ったこと、気になった俳優さんの演技など、思いつくことをとにかく記録します。
舞台の記憶が逃げていかないようにつかまえるイメージです。
どんな小さなことでもいいですし、下書きですから順番や言葉遣いなども全く気にしません。
ここで書き留めたことは、ノートを書くときの大切な材料になります。
この段階では、取捨選択などせずに、ちょっとでも頭にひっかかっていることは全部書きます。
ノートをまとめる
帰宅したら、できるだけその日のうちにノートを作ります。
私は、写真のように、
- 基本情報=日時、作品名、会場
- キャスト表
- 感想
- チケット
の順に記録しています。
さらに、+αの情報として、
- 利用したホテルや飲食店の名前と感想
- 交通機関の時刻
- 座席からの見え方
- 劇場の情報(アクセスや設備など)
なども記録しておくと、次の観劇予定を立てるときに役立ちます。

感想を書くときは、帰宅中に作った下書きを参考にします。
「場面順」「内容別(キャストのこと、音楽のことなど)」に整理すると書きやすいです。
そしてここが一番大事なことです。
どんなに細かいことでも、マニアックな感想でも、考えたことや感じたことは全て記録することです。
観劇とは、「1回限りの体験」だと私は思っています。
生身の人間が演じるものなので、同じ舞台は二度とできません。
観客側である私たちも、観に行くときのコンディション ― 体調、気分など ― はその日によって違います。
よって、たとえ同じ作品を同じキャストで観たとしても、考えることや感じることは同じではないと思うのです。
あなたがその日に感じたことは、その日だけの大切な記憶です。
それを文字で残しておくことで、「あのときはこんなふうに思ったんだな」「やっぱり何度観てもこの場面は好きだな」などと振り返ることができます。
そこから、自分自身への気づきが生まれるようにも思います。
だから、どんな小さなことでも記録しておくことをおすすめします!
ノートは誰にも見せなくていいので、何を書いても大丈夫です!
感想を言葉にするヒント
そうはいっても、感想を言葉にするのって意外に難しかったりします。
とっても素晴らしい舞台だったのに、「よかった」「感動した」しか言えない…ということは私にもあります。
そんなときに書店で出会ったのがこの本です。
この本は、この記事を読んでくださった方(=感想を言葉にしたいと思っている方)全員におすすめしたいです!
著者の三宅香帆さんにも、宝塚やアイドルといった「推し」がいるそうです。
そんな三宅さんが、
- 自分の言葉で語る方法
- ブログやSNSで推しを語るコツ
- 推しを語ることで得られる効果
などを読みやすい文章で解説しています。
これを読めば、観劇ノートがより充実すること間違いなしです。
詳細は、こちらの記事に書きました。
私も、この本を読んで、あらためて自分の観劇ノート作りを見直してみました。
前の項で紹介した、「どんなに小さなことでも記録する」というのは、自分の言葉で語るためのステップのひとつであったようです。
今まで無意識にやってきたことなので、感想がうまく書けないときはこのステップが抜けていたんだな~と納得しました。
ノートと筆記具について
最後に、観劇記録のためのノートと筆記具についてお話しします。
ノートは大学ノートがおすすめ
最近では、観劇記録専用のノートなども販売されているようですね。
もちろんそれでもいいのですが、私はあえて普通の大学ノートをおすすめしたいです。
大学ノートのいいところは、以下の3点だと考えます。
- 価格がリーズナブル
- レイアウトが自由にできる
- サイズ感がちょうどいい
1.について、安くてどこでも買える大学ノートのほうが、身構えずにどんどん書き込むことができます。
たとえば、大好きな演目のビジュアルが入ったおしゃれなノートはとても素敵ですが、いざ書き込むとなると妙に緊張しませんか?(私はします)
きれいなノートだから上手にまとめないと…などと気を遣うぐらいなら、安いノートに勢いよく書いていくほうが、よっぽどいい感想が書けると思います。
2.について、感想の長さや書きたい内容は、そのときどきによって違います。
既製品の観劇用ノートだと、「感想を書くのはここからここまで」「チケットはここに貼る」とスペースが決められていることがほとんどです。
対して大学ノートであれば、感想をどんなに長く書いてもいいですし、チケット以外に会場でもらったステッカーを貼ってもいいですし、気分に合わせて自由にレイアウトできます。
3.について、B5サイズはキャスト表やチケットを貼るのにぴったりですし、手書きでページを埋めるのにもちょうどいいです。
ノートが小さすぎるとキャスト表やチケットがはみ出してしまいますし、大きすぎるとページがなかなか埋まらず、変なプレッシャーがかかります(笑)。
学生のころから使い慣れたサイズというのもあるかと思いますが、私にはB5がちょうどいいです。
筆記具は書きやすいものを
筆記具は、ぜひ書きやすいものを準備してください。
感想を書いているとつい長くなってしまうので、手が疲れないものがいいです。
私のおすすめは万年筆です。
力を入れずに書くことができるので、B5見開き1ページを文字で埋めても全く疲れません。
頭の中で言葉を紡ぐのと同じぐらいのペースで書けるので、思ったことを逃さず書くことができてストレスゼロです。
以前にシャープペンシルで書いていたときは、数行書いただけで早くも手が痛くなり、休み休み書いていました。
本当はもっとすらすら書きたいのに…と思っているところに万年筆と出会い、観劇ライフの満足度がぐっと上がりました(笑)。
万年筆については、こちらの記事をどうぞ。
それにしても、万年筆を買う動機が観劇のためとは、頭の中が観劇で占められている証拠ですね…苦笑
まとめ
観劇の記録をつけることで、観劇の楽しみが広がります。
ひいては、自分自身への気づきを得ることにもつながると思います。
ぜひ、観劇ノート、作ってみてください。




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