先週、「マイ楽だ」「名残惜しい」とさんざん騒いでおきながら、ありがたいことにもう一度観劇する機会がめぐってきました。
キャストは1週間前とほとんど変わらずですが、感じ方が変わったところや新たな発見がありました。
以下、ネタバレありで感想をまとめます。
先週観劇分の感想は、こちらの記事をご覧ください↓
2階席ならではの楽しみ
今回は、2階席のセンターブロックでの観劇でした。
見え方や聞こえ方のバランスが良く、舞台全体の美しさを堪能できるのが2階席の良さだなと思いました。
今回思ったのが、「不思議な絆」のシーンは2階席から見ると本当にきれいだということです。
床に映る無数の星がスモークでゆらめいて見え、幻想的な美しさでした。
そして、このナンバーでの階段を使った演出が好きです。
「目が合うと」で二人が向き合い、「そばにいると」で近づいていくというふうに、歌詞と動きがリンクしています。
昨日初めて気づいたのですが、「道しるべの~」で階段が合わさったとき、二人の前に光の道ができていました。
なんて素敵な演出…!と心奪われました。
美しい舞台ビジュアルにすばらしい歌声がかけ合わさって、なんとも贅沢で幸せな時間でした。
イリュージョンの仕掛け
今回の観劇でやっと、イリュージョンの仕掛けがほぼ分かりました。
特にすごいなと思うのが、デオンが投げた短剣がフローに刺さるところです。
ここは、1回目はフロー、2回目はデオンだけを見ているとわかります。
デオンが剣を投げる瞬間、手には何も持っていません。
それをフローに刺さったほうの剣にスポットライトを当てることで観客の視線を誘導し、あたかも投げた剣が刺さったかのように見せているさまは見事です。
それからずっと不思議に思っていた、グレイがフローに霊気を与えるシーンの仕掛けも、今回やっと分かりました。
仕掛け自体はわかったのですが、あの装置は人ひとりを支えるには心もとないように見えます…
ちょっとでも体の位置がずれると落ちてしまいそうです。
どのイリュージョンもそうですが、演技をしつつマジックをやっているようなものですよね。
でもそれがとても自然で、不思議なことが本当に目の前で起こっているかのように見えます。
改めて、四季の俳優さんはすごいです。
そして舞台の表現って面白いなと思いました。
フローとグレイの関係について
今回は、俳優さんの表情が真正面から見えるベストポジションでの観劇だったため、フローとグレイの関係についてじっくりと考えることができました。
二人の関係は、既存の言葉で言い表すことのできないものだと思います。
「恋愛」が近いかもしれないけれどそれだけではない、まさに「不思議な絆」です。
私が好きなシーンは、クリスマスダンスとフローの書斎のシーンです。
どちらも、いい雰囲気になりそうになってハッと我に返るのが、自分の中に芽生え始めた相手への思いに戸惑っている感じがしてほほえましいです。
二人にとって、互いがなくてはならない存在であることは確かです。
なので、フローはグレイが迎えに来てくれたとき、どれほど嬉しかったことかと思います。
この再開のシーンもとっても好きです。
フローはここでやっとグレイに触れることができるわけで、思いっきり抱きついていつまでも離れようとしない様子は涙なしに観られません。
グレイは、皮肉屋で照れ屋だけど、フローのことを深く想っています。
それが最もわかるのが、「不思議な絆(リプライズ)」へとつながる場面です。
「フローに口述筆記を頼めなかったから、引退したヘボ作家に書かせて100年かかった」ということを冗談めかして明るく言ったあとで、表情に寂しさとフローへの想いがじわじわとにじみだす様子が切なくて素敵でした。
そして今回気づいたのですが、劇場を去るグレイの背中を、入れ替わって登場したフローがしっかりと見ていました。
二度と会えなくても、お互いのことをずっと思い続けていたんだなと感じ、温かい気持ちになりました。
ちなみにこの作品は「グレイがフローに見せようと思って書いた芝居」という設定なので、私たちはグレイがフローとの約束をついに果たそうとしている場面に立ち会っていることになります。
今回「奇跡の夜に」のシーンでそのことが頭をよぎって、幕開けから胸が熱くなっていました。
キャストについて

フィッツジェラルドだけが変わって、あとは1週間前と同じキャストです。
それでも、感じ方が変わる部分があるのは、生身の人間が演じているからこそですね。
この日の芝さんホール、いつもよりせっかちだった気がします。
ホールが他の人のセリフを遮ってしゃべるところがありますが、今回はそのタイミングが少し早かったような気が…
岡村さんデオンは、今回はフローへの執着心がより強かったように感じられました。
谷原さんのフロー、やっぱり素敵ですね。
特にすごいと思うのが、グレイが消えてしまったあとの演技です。
物語の結末を知っていても、フローに感情移入せずにはいられません。
あそこの絶唱はすごすぎる…
「偽善者と呼ばれても」以降は、谷原さんと町島さんとで少し演じ方が違うなと思います。
谷原さんフローは、グレイが行ってしまった悲しみで我を忘れて、自分が何をしているかわかっていないままホールに銃を向けている感じです。
対して町島さんのは、ホールに対する怒りと憎しみが前面に出ていたように記憶しています。
ここにきてもう一度、町島さんのフローが観たいです。
そしてもう叶わないけれど、初演キャストだった真瀬さんがどんなフローを演じたのかもとても気になります。
まとめ
以上、「ゴースト&レディ」の感想でした。
このブログで書くのは3回目ですね。
今回も最後までおつきあいいただき、ありがとうございます!
「ゴースト&レディ」が大好きなみなさん、早い時期の再演を願いましょう。
こんなにすばらしいミュージカルに出会えたことに感謝を込めて。


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